大日月地神示【前編】を読んだ感想

『大日月地神示(おおひつくしんじ、野草社)』は、シャーマンでありミュージシャンの神人さん(本名:蛯名健仁さん)を通じて、2006年6月から2017年12月にかけて自動書記の形で世に降ろされた御神示です。

大日月地神示が降ろされる以前より、日本にはすでに世界的に有名な「日月神示」という、岡本天明さんを通じて降ろされた預言書がありました。

日月神示は、1892年(明治25年)、大本教の開祖である出口なおさんに降りたお筆書きで、それは婿養子に入った出口王仁三郎さんによって文章化されました。その流れで画家である岡本天明さんに1944年から本格的に高次元から降りたメッセージが日月神示です。

その中でも特に重要な内容が、「子(ネ)の歳真中にして前後十年が正念場、世の立替へは水と火とざぞ」というもの。子の年を2020年と解釈すれば、その前後10年に、人間が化学物質と悪想念で汚した地球汚染を水と火で浄化するという預言になります。実際に、2011年には東日本大震災があり、以来、大水害や大地震、火山の噴火などが毎年のようにおきており、2020年は新型コロナウイルスによるパンデミックが本格的に始まった年です。

時は遡り、神人さんが、1992年に「どうか真実を教えてください」と願っていたところ、勝手に体が動くようにして書店に向かい、足が止まったのがこの『ひふみ神示(日月神示のこと)』の前だったようで、そこから毎日神示を読まれていたようです。そして、出口なおさん、岡本天明さんを通じて書かせた同じ霊団より、間違って伝えられていたことや伝えきれなかったことに対して補足する内容をふくんだ、現代版の神示として降ろされたのが『大日月地神示』とのことです。

本の中には「神示は人それぞれ八通りに読める書である」と書いてあるものの、日月神示よりも現代人にわかりやすく直接的な表現で書かれており、頭が硬くてものの裏が読めなくなった私のような人間にも読みやすいものとなっています。日月神示をよく読みこまれている方からすれば、「立体」ではなく「平面」的な内容となっていることなどあるかもしれませんが、入り口としては読みやすいないかと思います。

霊人様にも聞いていただけるように声に出して読むようにと書かれてあります。実際に読むと、言霊・音霊によって、奥にある魂や心が浄化され、自然と涙が流れてくることもありました。

読み終えた感想として、信じている信じていないにかかわらず「神」を感じる内容です。感謝の念が胸がいっぱいになると同時に、「善のふりをした悪」をしてしまっている自分の至らなさ、弱さ、情けなさを感じます。悪を他者に投影し、他者を裁くゲームをいつまでも繰り返している。もうここで「改心」して、金欲、権力欲、人集めをしたいといった見栄など、魂にとっては余計で重荷となったものを「掃除洗濯」して、赤子にもどって、素直に生きたい。それが、真に喜びにあふれて生きることができる唯一の道であったのに、なんで忘れちゃったのだ!と、自分につっこみを入れたくなりました。自己意識(エゴ)の分離ゲームも一度経験したかったのだということで許してあげて、でももう時がきたので、本来の霊、人共に生きる自分となって生きていきたいです。

学びを与えてくれ鏡となってくれている他者や、命を与えてくれている動物・植物・虫・鉱物・微生物たち、生かしてくださっている地球、自然環境、肉体への感謝を忘れ、自分の力で生きていると勘違いしてしていたこと。同時に、どこまでいっても善も悪も神の愛に抱かれていることを感じ、最終的には、善も悪もない領域にたどり着き、感謝と安心の中に落ち着くような気がします。

前巻を読んで伝わったのは、これからは、真に自分たちが望んでいた、優しい喜びあふれる「うれしたのし」の世界が実現するのだから、身につけてきた観念概念を見直し、改心し、偽物の自分ではなく、心からの喜びあふれる生き方を、周囲の方々、草木、動物、鉱物、虫たちとともに、感謝しながらしていきましょうねというシンプルなことです。

それは言葉にすると簡単ですが、、日々実践あるのみですね。

何かを選択するとき、言葉を選ぶとき、「どうしてその選択なのか?」を今一度自分に問いかけていきたいと思います。「人に喜んでほしい」といった根源的な欲求の陰に、「自分を認めてほしい」「評価されたい」「目立ちたい」といった思いも隠れているかもしれません。それらは悪いものではありませんが、その自分に気づき、統合すると、純度の高い思いで生きていくことにつながるのではないかと思います。

また、人、環境への思いやりを忘れた言動によって、自己嫌悪に陥り、自己愛もなくしてしまう過ちを、これまで何度も何度も繰り返してきました。今一度、「周囲への思いやり」を発揮することが、巡り巡って他者への愛も自己愛もまし、すべてが喜べる優しい世界を創るのだということを意識し、日々行動していきたいと思います。

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